2011/6/28
Third North American Congress of Epidemiologyレポート
2011年6月21日から24日にモントリオールで開催された第三回北米疫学学会総会(Third North American Congress of Epidemiology)に参加してきました。モントリオールはカナダ第二の都市で、ケベック州にあります。フランス語が母国語として使われており、フランス語が使われる街としてはパリに次いで世界第二の都市でもあります。そのため、「北米のパリ」と呼ばれており、街中の看板等はフランス語が基本になっています。このように「○○の△△」という表現を耳にすると「日本のエーゲ海」を連想してしまうのは岡山県民の性でしょうか…。
さて、今回で三回目となる「北米疫学学会総会」は、5年に一度、複数の学会が合同で開催されている特別な大規模学会です。支援学会はAmerican College of Epidemiology、Canadian Society for Epidemiology and Biostatistics、American Public Health Association – Epidemiology Section、そして、Society for Epidemiologic Researchの四つですが、そのほかにも、20近い学会が協賛しています。2011年は北米疫学学会総会が開催されるため、毎年開催されている疫学研究学会年次総会(Annual Meeting of Society for Epidemologic Research)は開催されませんでした。例年の疫学研究学会年次総会に比べて、がんに関する発表が多かったように思います。また、3月11日の東日本大震災を受けて、福島第一原発の事故による健康影響に関するPlenary Sessionも開かれていました。
今年は、疫学理論に関して、以下の三演題のポスター発表を行いました。
On the Relations between Excess Fraction, Attributable Fraction, and Etiologic Fraction.
Identification of Operating Mediation and Mechanism in the Sufficient-component Cause Framework.
On the Link between Sufficient-cause Model and Potential-outcome Model.
ポスター発表のほか、多くのシンポジウムやスポットライトセッションがあり、がん研究でも重要な「gene-environment interaction」など、interaction(交互作用)に関する話が比較的多くみられたように思います。ただ、全体を通して、規模が大きかったせいか、学会全体として少し方向性が分かりにくかったような気もしました。個人的には、通常のSERぐらいの規模のほうが、学会全体が引き締まっているような気も致します。
学会終了翌日からは、モントリオールの国際ジャズフェスティバルが開催、ということで、街中では着々と準備が進んでいました。北米疫学学会総会に負けず劣らず(?)、多くの興味深いライブやイベントが計画されていたようです。
来年のSERはミネソタで開催される予定です。どのようなプログラムになるのか、今から楽しみですね。
(ES)
さて、今回で三回目となる「北米疫学学会総会」は、5年に一度、複数の学会が合同で開催されている特別な大規模学会です。支援学会はAmerican College of Epidemiology、Canadian Society for Epidemiology and Biostatistics、American Public Health Association – Epidemiology Section、そして、Society for Epidemiologic Researchの四つですが、そのほかにも、20近い学会が協賛しています。2011年は北米疫学学会総会が開催されるため、毎年開催されている疫学研究学会年次総会(Annual Meeting of Society for Epidemologic Research)は開催されませんでした。例年の疫学研究学会年次総会に比べて、がんに関する発表が多かったように思います。また、3月11日の東日本大震災を受けて、福島第一原発の事故による健康影響に関するPlenary Sessionも開かれていました。
今年は、疫学理論に関して、以下の三演題のポスター発表を行いました。
On the Relations between Excess Fraction, Attributable Fraction, and Etiologic Fraction.
Identification of Operating Mediation and Mechanism in the Sufficient-component Cause Framework.
On the Link between Sufficient-cause Model and Potential-outcome Model.
ポスター発表のほか、多くのシンポジウムやスポットライトセッションがあり、がん研究でも重要な「gene-environment interaction」など、interaction(交互作用)に関する話が比較的多くみられたように思います。ただ、全体を通して、規模が大きかったせいか、学会全体として少し方向性が分かりにくかったような気もしました。個人的には、通常のSERぐらいの規模のほうが、学会全体が引き締まっているような気も致します。
学会終了翌日からは、モントリオールの国際ジャズフェスティバルが開催、ということで、街中では着々と準備が進んでいました。北米疫学学会総会に負けず劣らず(?)、多くの興味深いライブやイベントが計画されていたようです。
来年のSERはミネソタで開催される予定です。どのようなプログラムになるのか、今から楽しみですね。
(ES)