2021/11/8

【論文出版】小児期の虫歯とインフルエンザ罹患に関する原著論文

小児期の虫歯とインフルエンザ罹患の関連について評価した原著論文が出版されました。21世紀出生児縦断調査(2001年出生児)を活用した研究で、2.5 歳児、5.5 歳児、10 歳児を対象に、過去1年間に病院や診療所で治療を受けた虫歯の有無とインフルエンザ罹患の関係を調べました。対数二項回帰分析を行い社会経済要因などの潜在的交絡因子を調整したところ、虫歯がある子供達では、いずれの対象年齢においてもインフルエンザの罹患割合が上昇していました。この上昇は、過去の虫歯の有無にかかわらず、現在の虫歯がある場合にみられました。虫歯の早期発見・早期治療は、小児のインフルエンザの罹患リスクを低減する可能性があります。

Matsumoto N, Kadowaki T, Tsukahara H, Yorifuji T.
Association between Dental Caries and Influenza Infection in Children: A Japanese Nationwide Population-Based Study.
Children (Basel). 2021 Sep 6;8(9):780. doi:10.3390/children8090780. PMID: 34572212; PMCID: PMC8471678.

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