2020/4/3
【論文出版】アルコール由来の消化管発がんメカニズムにおける臓器間差
多くの消化管がんでは、飲酒との関連が示唆されています。飲酒による重要な発がんメカニズムのひとつに、アルコール代謝産物のアセトアルデヒドによるDNA損傷があります。
この度、アルコール誘発性消化管がんの発がんメカニズムの臓器間差に関する論文がCancer Researchに出版されました。これは、愛知県がんセンター研究所がん情報・対策研究分野(伊藤秀美分野長)の小栁友理子主任研究員、がん予防研究分野の松尾恵太郎分野長らとの共著論文です。本研究では、媒介分析という手法を用いて評価しました。
Koyanagi YN, Suzuki E, Imoto I, Kasugai Y, Oze I, Ugai T, Iwase M, Usui Y, Kawakatsu Y, Sawabe M, Hirayama Y, Tanaka T, Abe T, Ito S, Komori K, Hanai N, Tajika M, Shimizu Y, Niwa Y, Ito H, Matsuo K.
Across-site differences in the mechanism of alcohol-induced digestive tract carcinogenesis: an evaluation by mediation analysis.
Cancer Res. 2020;80(7):1601–1610. (doi:10.1158/0008-5472.CAN-19-2685)
→ 本論文へのリンク
以下が、研究内容の概要です。
詳しくは、愛知県がんセンターのホームページをご覧ください。
【プレスリリース・ニュースリリース】
→ https://www.pref.aichi.jp/cancer-center/cc/press/index.html
【研究所トップページ/新着研究トピックス】
→ https://www.pref.aichi.jp/cancer-center/ri/index.html
この度、アルコール誘発性消化管がんの発がんメカニズムの臓器間差に関する論文がCancer Researchに出版されました。これは、愛知県がんセンター研究所がん情報・対策研究分野(伊藤秀美分野長)の小栁友理子主任研究員、がん予防研究分野の松尾恵太郎分野長らとの共著論文です。本研究では、媒介分析という手法を用いて評価しました。
Koyanagi YN, Suzuki E, Imoto I, Kasugai Y, Oze I, Ugai T, Iwase M, Usui Y, Kawakatsu Y, Sawabe M, Hirayama Y, Tanaka T, Abe T, Ito S, Komori K, Hanai N, Tajika M, Shimizu Y, Niwa Y, Ito H, Matsuo K.
Across-site differences in the mechanism of alcohol-induced digestive tract carcinogenesis: an evaluation by mediation analysis.
Cancer Res. 2020;80(7):1601–1610. (doi:10.1158/0008-5472.CAN-19-2685)
→ 本論文へのリンク
以下が、研究内容の概要です。
- 臓器横断的な症例対照研究から、アルコール誘発性消化管がんの発がんメカニズムは臓器により差があることが明らかとなった。
- ALDH2遺伝子の日本人の約半数が保有するrs671多型のLysアレルが、飲酒行動の抑制を介し、ほとんどの消化管がんの発がんに保護的効果をもつことが示された。
- 今後、飲酒による発がんメカニズムのさらなる解明や、本邦における遺伝的背景を踏まえたがん予防促進への寄与が期待される。
詳しくは、愛知県がんセンターのホームページをご覧ください。
【プレスリリース・ニュースリリース】
→ https://www.pref.aichi.jp/cancer-center/cc/press/index.html
【研究所トップページ/新着研究トピックス】
→ https://www.pref.aichi.jp/cancer-center/ri/index.html