2009/6/25

42nd Annual SER Meeting現地レポート

SER (Society for Epidemiologic Research)の42nd Annual Meetingに参加しています。今回は、24日の昼休みを利用して、現地レポートをお伝えいたします。

今年のAnnual Meetingは、カリフォルニア州アナハイムの、Hyatt Regency Orange County Hotelで開催されています。アナハイムといえば、ディズニーランドの街、そして大リーグのエンジェルスの街です。学会会場も、ディズニーランドから車で5分ほどの場所にあり、疫学者にとって絶好の(?)ロケーションと言えるでしょう。学会自体は、6月23日から26日に開かれています。24日の午前にはOpening Sessionが開かれ、本格的な学会スタートとなりました。

今年のMeeting Themeは、”Epidemiologist as Vectors for Transmitting Health”で、それに準じて、Dr. PatzとDr. Maclureから午前の話がなされました。Patzは、Climate changeに関して話を行い、Maclureは、自分自身のキャリアを振り返っての興味深い話でした。Maclureは、自分自身をPopperianと称して、KuhnのパラダイムシフトやHumeの経験主義に関しても話がなされました。参加者にも、Humeを読むように勧めていました。(そのほか、SER presidentとして、環境保全のため、SER Meetingをインターネットで実施することも呼びかけていました。)

その後のSpotlight Session 1では、Dr. HernanがChairを務めた”Dealing in Absolutes: The Additive versus The Multiplicative Scale in Causal Inference”に出席しました。VanderWeeleやFlandersなどがspeakerとして話をしました。特に、VanderWeeleのMSMを用いたinteractionとeffect modificationの話は、counterfactual frameworkのもと、DAGを用いた興味深い話を聞くことができました。

午後も、George MaldonadoがChairを務めるSymposia 1(”Assumption, Assumption, Assumption”)や、Stephen ColeがChairを務めるSpotlight Session 2(“Measurement Bias”)など、興味深いプログラムが目白押しです。GreenlandやPooleなどのビッグネームがspeakerとして顔をそろえているので非常に楽しみです。

以上、西海岸の抜けるような青空のもと、現地レポートをお伝えしました。

(ES)

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