2008/10/16

第20回ISEE総会 第3回現地レポート

ISEE総会現地レポートも、好評のうちに(?)第3回を迎えることになりました。Pasadenaは、連日よい天気に恵まれ、まさに学会日和というところです。ただ、ドジャースがピンチに追い込まれているので、現地の方の精神状態はあまり思わしくないかもしれませんが・・・。

さて、昨日の午後に出席したNational Children’s Studyでは、研究全体のコンセプトから始まり、Communityとの事務レベルでの調整の話、曝露とアウトカムの測定に関する話など、非常に包括的な話を聞くことができました。まだ研究そのものは始まったばかりですので、結果に関する話は何もないのですが・・・。研究の規模が非常に大きいので、シンポジウム後の質疑応答では、研究のFeasibilityに関する質問やコメント(批判?)が相次ぎ、司会者も大変そうでした。(司会者の一人は、Environmental Epidemiologyの本の編集者である、Dean Bakerです。今回会うことを楽しみにしていた研究者の一人でした。)

そのほか、昨日の午後は、大気汚染の曝露評価に関するシンポジウムや、Extreme Weather Eventsに関するシンポジウムに出席し、 興味深い話を聞くことができました。さて、15日水曜日は、朝のMorning Training Sessionが、7時15分から始まり、すがすがしい空気の中、Multi-center & multi-national studiesに関する話を聞くことができました。このような大規模な研究はヨーロッパでよくみられるものですが、その背景や、実際に研究を進める上で考慮すべき問題点などを、SPALDIA study、ECRHS study、ESCAPE studyなどを例に出して説明していただき、Practicalな論点も扱われていました。演者の、”Bigger is better, or small is beautiful?”という言葉が非常に印象に残っています。

今日は、Climate changeに関するOral sessionが多く組まれているので、非常に興味深い話が聞けるのではないかと期待しています。特に、16時半からのOral sessionでは、HSPHのSchwartzが司会をされる予定なので、楽しみにしているところです。

今晩は、学会主催のConference dinnerが19時からある予定です。こちらでも、他の研究者との交流を楽しみにしたいと思います。

以上、第3回現地レポートでした。

P.S. 以下のURLがNational Children’s StudyのHPです。

http://www.nationalchildrensstudy.gov/Pages/default.aspx

(ES)

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