2014/12/27
本の紹介;疫学・統計学(各論)
■ 社会疫学 Social Epidemiology
Social Epidemiology
Social Epidemiologyのはしりの本。「The New England Journal of Medicine」の書評で、「extraordinary work」で将来古典と呼ばれるであろう、などの高い評価を得ている。- 編者: Lisa F. Berkman, Ichiro Kawachi
- 出版社/メーカー: Oxford University Press, USA
- 発売日: 2000/03/15
- メディア: ハードカバー
Social Epidemiology
上記Social Epidemiologyの第二版。- 編者: Lisa F. Berkman, Ichiro Kawachi, M. Maria Glymour
- 出版社/メーカー: Oxford University Press, USA
- 発売日: 2014/08/06
- メディア: ペーパーバック
Methods in Social Epidemiology
多くの社会疫学の本とは異なり、方法論を記載している。DAGやinstrumental variable、propensity scoreについても述べられており、これらの章だけでも読む価値は十分ある。- 編者: J. Michael Oakes, Jay S. Kaufman
- 出版社/メーカー: Jossey-Bass Inc Pub
- 発売日: 2006/05/28
- メディア: ハードカバー
不平等が健康を損なう
“The Health of Naitons: Why Inequality is Harmhful to Your Health”の訳本。- 著者: イチロー・カワチ, ブルース・P.ケネディ
- 監訳:西信雄、中山健夫、高尾総司
- 訳:社会疫学研究会
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2004/10
- メディア: 単行本
Social Capital and Health
Social Capitalと健康に関する本。第一部では、最新の知見に基づき、理論的な部分を説明してくれている。ネットワークに基づいたSocial Capitalの測定方法に関する章は、コンパクトにまとめられていながらも、要点を突いてわかりやすく記載されている。第二部では、各論としてSocial Capital関連の先行研究のレビューを行ってくれている。- 編者: Ichiro Kawachi, S. V. Subramanian, Daniel Kim
- 出版社/メーカー: Springer
- 発売日: 2007/10/26
- メディア: ハードカバー
ソーシャル・キャピタルと健康
上記”Social Capital and Health”(第一部)の訳本。- 編者: イチロー・カワチ, S. V. スブラマニアン, ダニエル・キム
- 監訳: 藤澤由和、高尾総司、濱野 強
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
Global Perspectives on Social Capital and Health
上記”Social Capital and Health”の第二巻にあたる本。- 編者: Ichiro Kawachi, Soshi Takao, S. V. Subramanian
- 出版社/メーカー: Springer
- 発売日: 2013/08/19
- メディア: ハードカバー
ソーシャル・キャピタルと健康政策:地域で活用するために
上記”Global Perspectives on Social Capital and Health”の訳本。- 編者: イチロー・カワチ, 高尾総司, S. V. スブラマニアン
- 監訳: 近藤克則、白井こころ、近藤尚己
- 出版社/メーカー: 日本評論社
- 発売日: 2013/08/22
- メディア: 単行本
■ 環境疫学 Environmental Epidemiology
Environmental Epidemiology
環境疫学の基礎に関して、Q&Aを交えて記載している。- 著者: Paul Wilkinson
- 出版社/メーカー: Open Univ Press
- 発売日: 2006/08/30
- メディア: ペーパーバック
Impact of Environmental Pollution on Health
環境疫学の最新の知見をテーマ別に簡潔に記載している。- 著者: Paul Elliott
- 出版社/メーカー: Oxford University Press
- 発売日: 2004/02/26
- メディア: ペーパーバック
Topics in Environmental Epidemiology
やや出版が古いものの、環境疫学に関して、より詳細に学ぶことができる。良書。- 編者: Kyle Steenland, David A. Savitz
- 出版社/メーカー: Oxford University Press, USA
- 発売日: 1997/01/15
- メディア: ハードカバー
■ 産業疫学 Occupational Epidemiology
Research Methods in Occupational Epidemiology
practicalな感じもするが、よく考えてある。良書。- 著者: Harvey Checkoway, Neil Pearce, David Kriebel
- 出版社/メーカー: Oxford University Press, USA
- 発売日: 2004/01/22
- メディア:ハードカバー
■ 感染症疫学 Infectious Disease Epidemiology
Field Epidemiology
感染症の疫学の名著。アウトブレイクの疫学についてはこれでしょう。- 編者: Michael B. Gregg
- 出版社/メーカー: Oxford University Press, USA
- 発売日: 2008/07/15
- メディア: ハードカバー
Epidemiologic Principles and Food Safety
食中毒に関して、単なるhow to本ではなく、疫学理論がどのような視点で利用できるのか、ということを教えてくれる。章によって質にばらつきがあるように感じられるが、Lasky先生が執筆されている章は、infectious disease epidemiologyの理論とchronic disease epidemiologyの理論が、どのように食中毒における疫学に結びついているのか、という切り口で迫っており、興味深い。- 編者: Tamar Lasky
- 出版社/メーカー: Oxford University Press
- 発売日: 2007/03/29
- メディア: ハードカバー
Essentials of Infectious Disease Epidemiology
感染症の疫学を題材として、疫学研究の基本的な部分から網羅的に扱っている。- 著者: Manya Magnus
- 出版社/メーカー: Jones & Bartlett Publishers
- 発売日: 2007/08/07
- メディア: ペーパーバック
■ 臨床疫学 Clinical Epidemiology
Clinical Epidemiology: The Study of the Outcome of Illness
Clinical Epidemiologyに関する良書。他にも、Clinical Epidemiologyというタイトルの本はあるが、こちらの本のほうが、因果推論を含めて、疫学に関して深い洞察がなされているように思われる。各章末の問題も、良問がそろっている。- 著者: Noel S. Weiss
- 出版社/メーカー: Oxford University Press
- 発売日: 2006/06
- メディア: ハードカバー
Designing Clinical Research
臨床研究に関して、研究仮説の立て方から研究の進め方、論文作成に至るまで幅広い領域を網羅している。Propensity Scoreなど比較的advancedな内容も扱いつつも、全体を通して分かりやすくまとめられている。良書。- 著者: Stephen B Hulley, Steven R Cummings, Warren S Browner, Deborah G Grady, Thomas B Newman
- 出版社/メーカー: Lippincott Williams & Wilkins
- 発売日: 2013/07
- メディア: ペーパーバック
■ 国際保健 Global Health
Globalization and Health
感染症、たばこに始まり、環境や格差問題に至るまで、globalizationという切り口から学ぶことができる。様々な資料が参照されており、読み物としても興味深い。- 編者: Ichiro Kawachi, Sarah P. Wamala
- 出版社/メーカー: Oxford University Press, USA
- 発売日: 2006/09/21
- メディア: ハードカバー
■ 医療経済 Medical Economics
Methods for the Economic Evaluation of Health Care Programmes
Cost-Effectiveness Analysis (CEA)、Cost-Utility Analysis (CUA)、Cost-Benefit Analysis (CBA)の違いを明確にしつつ、decision analytic modellingに至るまで、医療経済学の領域を幅広く網羅してくれている。- 著者:Michael F. Drummond, Mark J. Sculpher, George W. Torrance, Bernie J. O’Brien, Greg L. Stoddart
- 出版社/メーカー: Oxford University Press
- 発売日: 2005/07/21
- メディア: ペーパーバック
■ その他 Others
Meta-Analysis, Decision Analysis, and Cost-Effectiveness Analysis: Methods for Quantitative Synthesis in Medicine
メタアナリシスや費用効果分析などについて記載。名著。- 著者:Diana B. Petitti
- 出版社/メーカー: Oxford University Press, USA
- 発売日: 2000/01/15
- メディア: ハードカバー
Exposure Assessment in Occupational and Environmental Epidemiology
曝露の評価方法について、質問紙票からGISまで幅広いトピックを扱ってくれている。エラーに関する説明は詳細に記載している。- 編者: Mark J. Nieuwenhuijsen
- 出版社/メーカー: Oxford University Press, USA
- 発売日: 2003/09/18
- メディア: ペーパーバック
GIS and Public Health
公衆衛生領域におけるGISの役割を網羅してくれている。GISに関しては、まず読むべき良書。- 著者: Ellen K. Cromley, Sara L. McLafferty
- 出版社/メーカー: Guilford Press
- 発売日: 2011/09/20
- メディア: ハードカバー
Rose’s Strategy of Preventive Medicine
1992年に出版されたRoseの名著。今回、KhawとMarmotのコメンタリー付きで新たに出版された。いわゆるハイリスクストラテジーとポピュレーションストラテジーの紹介だけでなく、疫学と公衆衛生の関係に関して、また医学専門家が果たすべき役割に関してもRoseの主張が書かれてあり興味深い。一つ一つの章が短く、テキストというよりは、読み物としての感覚に近い。- 著者: Geoffrey Rose, Kay-Tee Khaw, Michael Marmot
- 出版社/メーカー: Oxford University Press
- 発売日: 2008/03/15
- メディア: ペーパーバック