2023/6/26

「岡山市における救急搬送の現状と要因に関する研究」を行います

2009年1月1日~2023年3月31日の間に岡山市において救急搬送された方及びそのご家族の方へ
―「岡山市における救急搬送の現状と要因に関する研究」へご協力のお願い―
研究機関名 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
研究機関長 研究科長 成瀬 恵治
研究責任者 岡山大学学術研究院医歯薬学域 疫学・衛生学分野  教授   賴藤貴志

1.研究の概要
1) 研究の背景および目的
様々な疾病による救急搬送は、種々の環境要因の影響を受けています。私たちは、以前、2006年から2010年に岡山市内において救急搬送された方を対象として、大気汚染物質(浮遊粒子状物質)、黄砂、気温による救急搬送への影響について調査しました。その結果、大気汚染濃度が上昇すると循環器系や呼吸器系による救急搬送が増加しているということが分かりました。今回その研究から約10年経ち、大気汚染物質でもより粒の細かい微小粒子状物質(PM2.5)が測定され始めたこと、また岡山市でも被害の大きかった2018年の豪雨災害、2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、再度下記目的を達成するための研究を計画しました。
岡山市消防局救急課における救急搬送記録に基づき、岡山市において2009年1月~2023年3月に救急搬送された全ての方を対象として、救急搬送記録のデータを取得し、救急搬送の現状について調査します。また、大気汚染、黄砂、気温、災害、地域性、新型コロナウイルス感染症などの環境要因が、救急搬送(内因性救急搬送、循環器救急搬送、呼吸器救急搬送、自損行為などによる救急搬送)に及ぼす影響を検討することで、病気にかかる危険性の高い集団を特定することを目的としています。
2) 予想される医学上の貢献及び研究の意義
救急搬送の危険性を増加させる要因を検討し、評価することで、効果的な救急搬送の予防対策を講じることができる可能性があります。
2.研究の方法
1) 研究対象者
2009年1月1日~2023年3月31日の間に岡山市において救急搬送された方約29万名を研究対象とします。
2) 研究期間
2020年3月開催の倫理委員会承認後~2025年3月31日
3) 研究方法
2009年1月1日~2023年3月31日の間に岡山市において救急搬送された方を対象に、救急搬送の現状を分析し、病気がどのような環境要因により引き起こされるのかを調べます。
4) 使用する情報
この研究に使用する情報として、岡山市救急搬送記録から以下の情報を抽出し使用させていただきます。データは、岡山市消防局警防部救急課にて、既に氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できる情報は削除され、個人が特定できない状態になっています。また、あなたの情報が漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。
岡山市救急搬送記録における項目
覚知日時・曜日・祝祭日・搬送区分・年号・性別・発生場所(町名)町名一覧・現場到着日時・患者接触日時・最終病院到着日時・年齢・居住区分・発生場所・発生箇所・受傷形態・傷病名(大・中・小分類・コード・名称)・傷病程度・既往歴・特定行為(処置)・未処置内容・指示病院・心電図波形・容態 意識・瞳孔所見・呼吸・SpO2(%)・脈拍・体温℃・市民応急手当(実施内容・実施者)・心拍再開・心拍再開時刻・目撃情報・目撃者・バイスタンダーCPR・CPR開始時刻・初回波形・心原性・非心原性・除細動実施・気道確保器具使用・静脈確保実施・除細動施行回数・薬剤投与実施(投与回数・実施時刻1回目)・発症1ヶ月後・脳機能カテゴリ(CPC)・全機能カテゴリ(OPC)・1ケ月後予後回答・事故種別・学区・入電日時・搬送開始日時・距離(出動~病院)・交渉開始日時・病院決定日時・搬送開始日時~最終病院到着日時(分)・交渉回数・国籍・収容医療機関・同乗者・通報手段(携帯電話・固定電話など)・発生した住居の階層・バイスタンダーAED実施者(性別・続柄・年齢)
ウツタイン関係に関する項目
応急手当実施者・バイスタンダー・予後調査・非心原性区分・特定行為(処置)・脳機能分類(CPC)・全身機能分類(OPC)
5) 外部への情報の提供
この研究に使用する情報は、以下の共同研究機関に提供させていただきます。提供の際、氏名、生年月
日などのあなたを直ちに特定できる情報は削除し、提供させていただきます。
広島大学大学院先進理工科学研究科
6) 情報の保存、二次利用
この研究に使用した情報は、研究の中止または研究終了後5年間、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科頼藤研究室で保存させていただきます。電子情報の場合はパスワード等で制御されたコンピューターに保存し、その他の情報は施錠可能な保管庫に保存します。また、本研究で得られた情報を将来の研究に用いる可能性はありません。
7) 研究計画書および個人情報の開示
あなたのご希望があれば、個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、この研究計画の資料等を閲覧または入手することができますので、お申し出ください。
この研究は氏名、生年月日などのあなたを直ちに特定できるデータをわからない形にして、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。
この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。また、あなたの情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人(配偶者、父母、兄弟姉妹、子・孫、祖父母、同居の親族又はそれら近親者に準ずると考えられる者(未成年者を除く。))の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、2023年8月31日までの間に下記の連絡先までお申し出ください。この場合も皆様に不利益が生じることはありません。

<問い合わせ・連絡先>
岡山大学学術研究院医歯薬学域 社会環境生命科学専攻 総合社会医科学講座 疫学・衛生学分野
教授 賴藤 貴志
連絡先:086-235-7173 (平日9:00~18:00)
ファックス:086-235-7178
<研究組織>
研究代表機関名 岡山大学
研究代表責任者 岡山大学学術研究院医歯薬学域 社会環境生命科学専攻 総合社会医科学講座
疫学・衛生学分野 教授  賴藤 貴志
共同研究機関  広島大学大学院先進理工科学研究科 准教授 鹿嶋 小緒里
情報の提供のみを行う機関 岡山市消防局 警防部 救急課 課長補佐 日下 靖也

「岡山市における救急搬送の現状と要因に関する研究」を行います はコメントを受け付けていません

2023/6/19

「岡山県小児新型コロナウイルスワクチン接種後副反応調査・岡山県乳幼児新型コロナウイルスワクチン接種後副反応調査に関する分析」研究を行います

小児及び乳幼児用新型コロナウイルスワクチンを接種した児の保護者を対象とした岡山県のアンケートに回答された方へ

「岡山県小児新型コロナウイルスワクチン接種後副反応調査・岡山県乳幼児新型コロナウイルスワクチン接種後副反応調査に関する分析」へご協力のお願い

 

研究機関名 岡山大学病院

研究責任者 岡山大学学術研究院医歯薬学域 疫学・衛生学分野 賴藤 貴志

1) 研究の背景および目的

新型コロナワクチンの感染拡大を抑制するため、新型コロナのワクチン接種を推進することは重要な課題となっていますが、国内の小児及び乳幼児を対象とした副反応に関する研究は十分ではありません。本研究では、岡山県が岡山県内の協力医療機関でファイザー社製小児用ワクチン及びファイザー社製乳幼児用ワクチンを接種したお子様の保護者の方を対象に行ったアンケート調査の結果を詳細に検討することで、小児及び乳幼児の新型コロナウイルスワクチン接種後の副反応に関する疫学的な知見を提供することを目的としています。

2) 研究対象者

2022年3月12日から2022年6月9日の間に、岡山県が実施した「小児ワクチン接種後副反応調査」に回答された保護者の方1288人及び2022年11月11日から2023年5月2日の間に、岡山県が実施した「乳幼児ワクチン接種後副反応調査」に回答された保護者の方515人を研究対象とします。

3) 研究期間

倫理委員会承認後~2024年3月31日

4) 研究方法

岡山県内の協力医療機関で、ファイザー社製小児用ワクチン及びファイザー社製乳幼児用ワクチンを接種したお子様の保護者の方を対象に行ったアンケートの調査結果をもとに、ワクチン接種後の副反応や副反応への対応、接種を受けることを決めた理由に関する分析を行います。

5) 使用する情報

この研究に使用する情報として、アンケート結果から抽出した以下の情報のみを使用させていただきます。また、お子様の情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。
・新型コロナワクチン接種日、ワクチンを接種した医療機関、新型コロナウイルスワクチン接種回、年齢、性別、身長、体重、基礎疾患、アレルギー歴、既往歴、新型コロナウイルス感染症の診断の有無
・接種後副反応、副反応への対応
・接種を受けることを決めた理由

6) 情報の保存、二次利用

この研究に使用した情報は、研究の中止または研究終了後5年間、岡山大学大学院医歯薬学総合研究科疫学衛生学分野内で保存させていただきます。電子情報は、パスワード等で制御されたコンピューターに保存します。なお、保存した情報を用いて新たな研究を行うことはありません。

7) 研究計画書および個人情報の開示

ご本人のご希望があれば、個人情報の保護や研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、この研究計画の資料等を閲覧または入手することができますので、お申し出ください。この研究は氏名、生年月日などのお子様を直ちに特定できるデータをわからない形にして、論文で発表しますので、ご了解ください。
研究内容について、分かりにくい点やご質問等がありましたら下記の連絡先まで遠慮なくお問い合わせください。

<問い合わせ・連絡先>

岡山大学学術研究院医歯薬学域 疫学・衛生学分野
氏名:賴藤 貴志
電話:086-235-7170(平日:9時~18時)
既存情報の提供のみを行う機関
岡山県保健医療部保健医療課ワクチン対策室県事業推進班 景山久美子

 

 

「岡山県小児新型コロナウイルスワクチン接種後副反応調査・岡山県乳幼児新型コロナウイルスワクチン接種後副反応調査に関する分析」研究を行います はコメントを受け付けていません

岡山大学疫学・衛生学分野ニュース vol.4を発行しました

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科疫学・衛生学分野では、岡山県や岡山市等と協働で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対策を進めています。これらの活動を通じての調査や分析などの研究情報を、いち早く社会の皆様にお届けするためのニュースレター「岡山大学疫学・衛生学分野ニュース(新型コロナ情報)」を発行しています。この度、vol.4(2023年6月19日)を発行しました。

岡山大学疫学・衛生学分野ニュースVol4

岡山大学疫学・衛生学分野ニュース vol.4を発行しました はコメントを受け付けていません

2023/6/14

【論文出版】小児医科学の重安先生らとの共著論文出版のお知らせ

小児医科学の重安先生らとの共著論文が出版されました。
Shigeyasu Y, Okada A, Fujii C, Tanaka C, Sugihara A, Horiuchi M, Yorifuji T, Tsukahara H.
Quality of life and physical/psychosocial factors in children and adolescents with orthostatic intolerance
Biopsychosoc Med. 2023 Jun 12;17(1):23. doi: 10.1186/s13030-023-00278-1.

→本論文へのリンク

【論文出版】小児医科学の重安先生らとの共著論文出版のお知らせ はコメントを受け付けていません

2023/6/9

NPO法人岡山健康医学研究会

NPO法人岡山健康医学研究会の各種研修会への協力を行っています。NPO法人岡山健康医学研究会が行っている各種研修会に関しては、下記をご覧ください。

NPO法人岡山健康医学研究会のHPはこちら

NPO法人岡山健康医学研究会 はコメントを受け付けていません

2023/6/8

乳幼児新型コロナワクチン接種後副反応調査(最終報告)を紹介しています

乳幼児新型コロナワクチン接種後副反応調査(最終報告)を紹介しています。詳しくは、下記ご覧ください。

新型コロナウイルスワクチン情報

乳幼児新型コロナワクチン接種後副反応調査(最終報告)を紹介しています はコメントを受け付けていません

2023/6/5

松本助教が岡山医学会賞 総合研究奨励賞(結城賞)を受賞しました

松本助教が、令和4年度岡山医学会賞 総合研究奨励賞(結城賞)を受賞しました。

受賞研究は、「Impact of COVID-19 pandemic-associated reduction in respiratory viral infections on childhood asthma onset in Japan」です。

→岡山医学会賞へのリンク 
→受賞研究論文へのリンク

2023年6月3日に岡山大学鹿田会館にて授賞式が行われました。



これまでご指導、ご支援いただきました皆様に深く感謝いたします。

松本助教が岡山医学会賞 総合研究奨励賞(結城賞)を受賞しました はコメントを受け付けていません

Page Top