2023/3/23

【論文出版】高齢者における梅雨明け後の暑熱曝露と心血管救急搬送との関連について

岡山市の救急搬送データをもとに、気温上昇と心血管救急搬送との関連を線形性と非線形性を考慮して解析しました。対象者は、2012年から2019年の梅雨から梅雨明けにかけて心血管疾患で救急搬送された高齢者です。結果として、梅雨明け1か月間では、気温が高いほど心血管救急搬送リスクが上昇することが分かりました。また、発症前1時間以内もしくは1日以内に暑さに晒された場合には、さらにリスクを強めることが示唆されました。本研究論文は、Journal of the American Heart Associationに掲載されました。

Fujimoto R, Suzuki E, Kashima S, Nakamura K, Naito H, Nakao A, Ito H, Yorifuji T. Heat exposure following the rainy season is associated with an increased risk of cardiovascular emergency among the elderly in Japan. J Am Heart Assoc. 2023;12(6):e027046. (doi: 10.1161/JAHA.122.027046)
→本論文へのリンク

なお、本研究については、これまで以下の各媒体でプレスリリースされています。

Hot weather associated with increased stroke risk in older people(欧州心臓病学会 ESC: European Society of Cardiology 2022年12月2日)
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梅雨明け後の暑さに注意!~梅雨明け後1か月間の暑さは高齢者の脳卒中救急搬送リスクを増やす~(岡山大学プレスリリース 2022年12月22日)
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高齢者は雨季後の暑さに十分に注意しましょう!~最も暑い梅雨明け後1か月間は、高齢者の心血管救急リスクを増やす~(岡山大学プレスリリース 2023年3月17日)
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どうぞご覧ください。

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2023/3/17

岡山県社会医学系専門医研修連携プログラムについて

社会医学系専門医とは
医学に関する専門的知識・技術を基盤に、保健・医療・福祉サービス、環境リスク管理および社会システムに関する広範囲の専門的知識・技術・能力を有し、人々の健康増進、疾病の予防や回復、平均寿命や健康寿命の延伸、安心と安全の保持の達成に寄与できる医師のことです。
3年間の各年次で知識・技能・態度の習得に関する目標を達成したのち、研修プログラム管理委員会における判定をもって、専門研修の修了となります。社会医学系専門医は、行政医、産業医、さらには環境、地域、病院、国際、大学等を場とした活躍が期待されます。

社会医学系専門医についてはこちらをご覧ください。

岡山県でも岡山県社会医学系専門医研修 (地域保健、精神保健、疫学・衛生学、公衆衛生学) 連携プログラムを立ち上げています。研修連携施設においてプログラムに登録したうえで、多くの専攻医が行政職として働きながら、または大学院などで学習をしながら研修を行っています。興味のある方はご連絡ください。
詳細はこちらをご覧ください。

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2023/3/10

備前市新型コロナウイルス抗体検査事業・中間結果報告2

「備前市と国立大学法人岡山大学との連携・協力協定」のもと、備前市からの補助金(備前市新型コロナウイルス感染症抗体検査研究事業補助金)を受け、備前市に在住または市内に所在する団体に在籍する成人の方を対象として、新型コロナウイルス感染症の抗体検査を行っています。指先から少量の血液を採取することにより、個人の抗体価を2か月おきに測定し、抗体の経時的変化とその後の感染・発症・重症化との関連を評価することを目的にしています。
抗体検査参加者の方に対して2回目の結果報告をいたしましたが、結果の一部を下記に紹介いたします。4回目ワクチン接種後の抗体の変動と抗体と感染の関連について、貴重な示唆を与えていると考えます。

年齢区分別に見た4回目ワクチン接種からの経過日数と抗体価
2022年6月3日~2022年11月30日の解析期間中に少なくとも1回以上抗体検査を受けた18歳以上の成人1862人の内、4回目のワクチン接種者を対象として、ワクチン接種後の経過日数と抗体価の経時的変化の結果をまとめました。
65歳未満と65歳以上の比較において、65歳以上の高齢者群は、抗体価の上昇が緩やかで低下が早いという傾向がありました。



 

抗体価と感染の関連
2022年6月3日~2022年9月25日の解析期間中に少なくとも1回以上抗体検査を受けた18歳以上の成人1649人を対象として、抗体価とその後2か月間の感染の有無の関連を評価しました。検査と検査の間にワクチン接種をした人は除外しています。
結果として、抗体価が2500未満の方に比べて、抗体価が10000以上の方は、リスクが64%下がっていました。


今後も、調査を継続し、結果をとりまとめていきたいと思います。
調査にご協力いただいている関係者の皆様、大変ありがとうございます。

実施窓口 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 疫学・衛生学分野
電話番号 086-235-7177
備前市担当 備前市保健福祉部保健課健康係 0869-64-1820

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2023/3/4

【動画】県民のみなさんと共有したいこと~看護師からのメッセージ~

政府から、令和5年5月8日に新型コロナウイルス感染症の位置づけが変更される方針が出されました。Withコロナの時代に向けて、これまで様々な現場で活躍されてきた県内有志の看護師からメッセージをもらいました。コロナ対応の3年を振り返り、「実際の現場で起きていたこと」や「医療従事者の思い」を知ることができる動画となっています。是非、県民のみなさんに見ていただき、今後の生活や行動に生かしてもらえると嬉しいです。

チラシ:県民のみなさんと共有したいこと~看護師からのメッセージ~



第一部:それぞれが働く現場から、大変だった点ややりがいのあった点など振り返る
動画:これまでの感染拡大対応の振り返り

第二部:それぞれの専門領域からWithコロナに向けてのメッセージ
動画:いま、県民の皆さんに 共有したいこと

是非周りの方にもご紹介ください。

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