職場におけるソーシャル・キャピタルが、労働者の高血圧発症リスクにどのような影響を及ぼすかを検証した論文が、Journal of Hypertensionに出版されました。本研究は、フィンランド、米国、ポーランドの研究者らとの共同研究であり、フィンランドの公務員60922人を対象としたコホート研究です。男性では、職場のソーシャル・キャピタルが低いと高血圧発症リスクが高まることが示唆され、最も低い群は、最も高い群に比して、高血圧発症率が約40%高まることが示されました。一方、女性では明確な関連は認められませんでした。今後も、職場のソーシャル・キャピタルに関する包括的な研究が期待されます。
Oksanen T, Kawachi I, Jokela M, Kouvonen A, Suzuki E, Takao S, Virtanen M, Pentti J, Vahtera J, Kivimäki M.
Workplace social capital and risk of chronic and severe hypertension: a cohort study.
J Hypertens. 2012; 30(6):1129-1136.
→ 本論文へのリンク
Oksanen T, Kawachi I, Jokela M, Kouvonen A, Suzuki E, Takao S, Virtanen M, Pentti J, Vahtera J, Kivimäki M.
Workplace social capital and risk of chronic and severe hypertension: a cohort study.
J Hypertens. 2012; 30(6):1129-1136.
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