職場におけるソーシャル・キャピタルが労働者の喫煙状況にどのような影響を及ぼすかを検証した論文が、BMC Public Healthに出版されました。本論文では、職場におけるソーシャル・キャピタル(信頼、互酬性)を、個人レベル及び会社レベルで評価し、両者と労働者の喫煙状態の関係をマルチレベルロジスティック回帰分析を用いて解析しています。個人レベルの信頼の欠如と喫煙状態には関連が見られませんでしたが、会社レベルの信頼の欠如が高いと社員の喫煙リスクが高まること(文脈的効果)が示唆されました。互酬性と喫煙状態の間には、明確な関連は認められませんでした。
Suzuki E, Fujiwara T, Takao S, Subramanian SV, Yamamoto E, Kawachi I. Multi-level, cross-sectional study of workplace social capital and smoking among Japanese employees. BMC Public Health. 2010;10:489
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