2009/7/25

緑茶の健康影響に関する論文掲載のお知らせ

静岡県の高齢者コホート研究において、緑茶摂取が全死因死亡・心血管系死亡・癌死亡リスクにどのような影響を及ぼすかを検証した論文がAnnals of Epidemiologyに掲載されました。本論文では、男女とも、緑茶摂取は全死因死亡・心血管系死亡のリスクを減少させることが示唆されました。癌死亡リスクに関しては明確な関連は認められませんでしたが、癌の臓器別で解析をした結果、大腸癌死亡リスクを減少させることが示唆されました。

Green Tea Consumption and Mortality among Japanese Elderly People: The Prospective Shizuoka Elderly Cohort. Ann Epidemiol (2009) doi:10.1016/j.annepidem.2009.06.003
Suzuki E, Yorifuji T, Takao S, Komatsu H, Sugiyama M, Ohta T, Ishikawa-Takata K, Doi H.
本論文へのリンク (PubMed)

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2009/7/24

睡眠時間・睡眠の質の健康影響に関する論文掲載のお知らせ

高齢者において、睡眠時間・睡眠の質が心血管系疾患死亡リスクにどのような影響を及ぼすかを検証した論文が、Preventive Medicineに掲載されました。本論文では、睡眠の質が悪い(不眠症状がある、あるいは睡眠薬を使用している)高齢者において、睡眠時間が長いほど心血管系死亡リスクが上昇することが示唆されました。今後、睡眠の健康影響を考慮する上で、睡眠時間と睡眠の質の両者を考慮する必要性があると思われす。

Sleep duration, sleep quality and cardiovascular disease mortality among the elderly: A population-based cohort study. Prev Med (2009) doi:10.1016/j.ypmed.2009.06.016
Suzuki E, Yorifuji T, Ueshima K, Takao S, Sugiyama M, Ohta T, Ishikawa-Takata K, Doi H.
本論文へのリンク (PubMed)

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2009/7/13

「臨床医のための疫学シリーズ」(第2回)掲載のお知らせ

日本救急医学会雑誌に、「臨床医のための疫学シリーズ:地域中核病院で行う臨床研究」と題して、全5回の連載を行っています。本シリーズは、地域中核病院の臨床医が中心となって臨床研究を行えることを目指し、特に疫学的視点から臨床研究のコア部分について紹介することを目的としています。第2回では、疫学の基本的な用語ならびに、研究デザインに関して概要を説明し、論文の読み方として批判的吟味(Critical Appraisal)を紹介しています。第3回以降もご期待ください。

臨床医のための疫学シリーズ:地域中核病院で行う臨床研究 第2回
疫学用語の確認と論文の読み方(疫学各論1)
Clinical Research Based on Community Hospitals Lesson 2:
Basic Knowledge of Epidemiology and How to Read Paper
小松裕和、鈴木越治、土居弘幸.
日本救急医学会雑誌 2009;20:338-44
本論文へのリンク

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