水俣病は、1950年代から1960年代にかけて日本の水俣市で起こった、メチル水銀に汚染された魚による食中毒事件としてよく知られています。影響を受けた地域では(胎児性水俣病として知られている)重度の神経症状を持つ多くの子どもたちが生まれましたが、水俣病における低~中程度のメチル水銀の胎児期曝露の影響の可能性について調べた研究はほとんどありません。そこで、微細運動、処理速度、視空間認知機能、遂行機能に焦点を当て、出生前のメチル水銀曝露が神経学的および神経心理学的機能に及ぼす影響の可能性について検討しました。非曝露地域の対照者と比較して、胎児性水俣病患者と中程度曝露住民の両方が神経心理学的検査のスコアが悪かったのですが、その影響は胎児性水俣病患者でより深刻でした。本研究は、低~中程度の胎児性メチル水銀曝露を経験した水俣の住民にも神経学的または神経心理学的影響があることを示しています。
Yorifuji T, Kadowaki T, Yasuda M, Kado Y.
Neurological and Neurocognitive Impairments in Adults with a History of Prenatal Methylmercury Poisoning: Minamata Disease.
Int J Environ Res Public Health. 2023 Jun 19;20(12):6173. doi: 10.3390/ijerph20126173.
PMID: 37372760
→本論文へのリンク
どうぞご覧ください。
Yorifuji T, Kadowaki T, Yasuda M, Kado Y.
Neurological and Neurocognitive Impairments in Adults with a History of Prenatal Methylmercury Poisoning: Minamata Disease.
Int J Environ Res Public Health. 2023 Jun 19;20(12):6173. doi: 10.3390/ijerph20126173.
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