研究業績

2023/7/3

【論文出版】水俣病における出生前のメチル水銀曝露と神経学的および神経心理学的機能の関連

水俣病は、1950年代から1960年代にかけて日本の水俣市で起こった、メチル水銀に汚染された魚による食中毒事件としてよく知られています。影響を受けた地域では(胎児性水俣病として知られている)重度の神経症状を持つ多くの子どもたちが生まれましたが、水俣病における低~中程度のメチル水銀の胎児期曝露の影響の可能性について調べた研究はほとんどありません。そこで、微細運動、処理速度、視空間認知機能、遂行機能に焦点を当て、出生前のメチル水銀曝露が神経学的および神経心理学的機能に及ぼす影響の可能性について検討しました。非曝露地域の対照者と比較して、胎児性水俣病患者と中程度曝露住民の両方が神経心理学的検査のスコアが悪かったのですが、その影響は胎児性水俣病患者でより深刻でした。本研究は、低~中程度の胎児性メチル水銀曝露を経験した水俣の住民にも神経学的または神経心理学的影響があることを示しています。

 

Yorifuji T, Kadowaki T, Yasuda M, Kado Y.
Neurological and Neurocognitive Impairments in Adults with a History of Prenatal Methylmercury Poisoning: Minamata Disease.
Int J Environ Res Public Health. 2023 Jun 19;20(12):6173. doi: 10.3390/ijerph20126173.
PMID: 37372760

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2023/7/3

【論文出版】救命救急科の内藤先生らとの共著論文

救命救急科の内藤先生らとの共著論文が出版されました。

Naito H, Sakuraya M, Hongo T, Takada H, Yumoto T, Yorifuji T, Hifumi T, Inoue A, Sakamoto T, Kuroda Y, Nakao A; SAVE-J II Study Group.
Prevalence, reasons, and timing of decisions to withhold/withdraw life-sustaining therapy for out-of-hospital cardiac arrest patients with extracorporeal cardiopulmonary resuscitation.
Crit Care. 2023 Jun 27;27(1):252. doi: 10.1186/s13054-023-04534-2.
PMID: 37370155
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2023/6/14

【論文出版】小児医科学の重安先生らとの共著論文出版のお知らせ

小児医科学の重安先生らとの共著論文が出版されました。
Shigeyasu Y, Okada A, Fujii C, Tanaka C, Sugihara A, Horiuchi M, Yorifuji T, Tsukahara H.
Quality of life and physical/psychosocial factors in children and adolescents with orthostatic intolerance
Biopsychosoc Med. 2023 Jun 12;17(1):23. doi: 10.1186/s13030-023-00278-1.

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2023/6/5

松本助教が岡山医学会賞 総合研究奨励賞(結城賞)を受賞しました

松本助教が、令和4年度岡山医学会賞 総合研究奨励賞(結城賞)を受賞しました。

受賞研究は、「Impact of COVID-19 pandemic-associated reduction in respiratory viral infections on childhood asthma onset in Japan」です。

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2023年6月3日に岡山大学鹿田会館にて授賞式が行われました。



これまでご指導、ご支援いただきました皆様に深く感謝いたします。

2023/5/25

【論文出版】備前市におけるSARS-CoV-2ワクチン3回目および4回目接種後の抗体価の変動

2022年6月3日~2022年11月30日に、少なくとも1回以上の抗体検査を受けた18歳以上の成人のうち、3回目または4回目のワクチン接種者を対象に、ワクチン接種後の経過日数と抗体価の変動を評価しました。また、4回目のワクチン接種者を対象に、年齢別の変動を評価しました。抗体価は接種後約1カ月でピークに近づき、接種から5ヶ月以上過ぎると、3回目も4回目も同等の値まで低下する傾向にありました。また、65歳以上の高齢者群は抗体価の上昇が緩やかで低下が早い傾向にありました。

Kadowaki T, Sasaki A, Matsumoto N, Mitsuhashi T, Takao S, Yorifuji T.
Antibody Titers After a Third and Fourth SARS-CoV-2 Vaccine Dose in Bizen City, Japan
J Epidemiol. 2023 May 20. doi: 10.2188/jea.JE20230034. Online ahead of print.

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2023/5/12

【論文出版】小児医科学の椙原先生らとの共著論文出版のお知らせ

小児医科学の椙原先生らとの共著論文が出版されました。
Sugihara A, Okada A, Horiuchi M, Yabe M, Shigeyasu Y, Fujii C, Tanaka C, Yorifuji T, Tsukahara H.
Evaluating the Coping Behavior of Children with Psychosomatic Disorders under Frustrating Situations Simulated Using the Rosenzweig Picture-Frustration Study
Acta Med Okayama. 2023 Apr;77(2):185-192. doi: 10.18926/AMO/65148.

→本論文へのリンク

2023/4/25

鈴木研究准教授が日本疫学会奨励賞を受賞しました

鈴木研究准教授が、2022年度日本疫学会奨励賞を受賞しました。

受賞テーマは、「データから因果関係に迫るための疫学理論の開発と実践」です。

日本疫学会HPへのリンク

2023年2月に開催された第33回日本疫学会学術総会では、奨励賞受賞者講演を行いました。

また、日本疫学会ニュースレター61号では、奨励賞受賞について執筆しています。

鈴木越治
Invisibility, Originality, and Generality.
日本疫学会ニュースレター No. 61, P. 10, 2023年4月15日発行
本ニュースレターへのリンク

これまでご指導、ご支援いただきました皆様に深く感謝いたします。

2023/4/25

【論文出版】反事実モデルにおける、寄与分画と関連指標の関係性

因果推論は、医学分野でも重要な課題です。

因果効果を評価する際に、寄与分画(attributable fraction)などの指標がしばしば用いられます。

この度、これらの指標の概念的関係性について論じた原著論文が、Journal of Causal Inferenceに出版されました。

Suzuki E, Yamamoto E.
Attributable fraction and related measures: Conceptual relations in the counterfactual framework.
J Causal Inference. 2023;11(1):20210068. (doi: 10.1515/jci-2021-0068)
本論文へのリンク

本研究によって、因果推論の理解がさらに深まることを期待します。

2023/4/25

【論文出版】眼科の土居先生らとの共著論文出版のお知らせ

眼科の土居先生らとの共同研究論文が、RETINAに出版されました。

Doi S, Kimura S, Saito S, Inoue M, Sakurai T, Kobori A, Hisatomi T, Imai H, Kuriyama S, Takasu I, Hosokawa MM, Shiode Y, Matoba R, Suzuki E, Morizane Y.
Impact of macular intraretinal hemorrhage and macular hole on the visual prognosis of submacular hemorrhage due to retinal arterial macroaneurysm rupture.
Retina. 2023;43(4):585–593. (doi: 10.1097/IAE.0000000000003725)
本論文へのリンク

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2023/4/25

【論文出版】日本人大学生における海外留学中の下痢症と関連する個人特性

日本人大学生における海外留学中の下痢症と関連する個人特性について評価した原著論文が、PLoS Oneに出版されました。

Yamakawa M, Tsuda T, Wada K, Nagata C, Suzuki E.
Diarrhea and related personal characteristics among Japanese university students studying abroad in intermediate- and low-risk countries.
PLoS One. 2023;18(2):e0279426. (doi: 10.1371/journal.pone.0279426).
本論文へのリンク

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