研究業績

2009/7/24

睡眠時間・睡眠の質の健康影響に関する論文掲載のお知らせ

高齢者において、睡眠時間・睡眠の質が心血管系疾患死亡リスクにどのような影響を及ぼすかを検証した論文が、Preventive Medicineに掲載されました。本論文では、睡眠の質が悪い(不眠症状がある、あるいは睡眠薬を使用している)高齢者において、睡眠時間が長いほど心血管系死亡リスクが上昇することが示唆されました。今後、睡眠の健康影響を考慮する上で、睡眠時間と睡眠の質の両者を考慮する必要性があると思われす。

Sleep duration, sleep quality and cardiovascular disease mortality among the elderly: A population-based cohort study. Prev Med (2009) doi:10.1016/j.ypmed.2009.06.016
Suzuki E, Yorifuji T, Ueshima K, Takao S, Sugiyama M, Ohta T, Ishikawa-Takata K, Doi H.
本論文へのリンク (PubMed)

2009/7/24

「臨床医のための疫学シリーズ」(第2回)掲載のお知らせ

日本救急医学会雑誌に、「臨床医のための疫学シリーズ:地域中核病院で行う臨床研究」と題して、全5回の連載を行っています。本シリーズは、地域中核病院の臨床医が中心となって臨床研究を行えることを目指し、特に疫学的視点から臨床研究のコア部分について紹介することを目的としています。第2回では、疫学の基本的な用語ならびに、研究デザインに関して概要を説明し、論文の読み方として批判的吟味(Critical Appraisal)を紹介しています。第3回以降もご期待ください。

臨床医のための疫学シリーズ:地域中核病院で行う臨床研究 第2回
疫学用語の確認と論文の読み方(疫学各論1)
Clinical Research Based on Community Hospitals Lesson 2:
Basic Knowledge of Epidemiology and How to Read Paper
小松裕和、鈴木越治、土居弘幸.
日本救急医学会雑誌 2009;20:338-44
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2009/6/17

「臨床医のための疫学シリーズ」(第1回)掲載のお知らせ

日本救急医学会雑誌に、「臨床医のための疫学シリーズ:地域中核病院で行う臨床研究」と題して、全5回の連載を行っています。本シリーズは、地域中核病院の臨床医が中心となって臨床研究を行えることを目指し、特に疫学的視点から臨床研究のコア部分について紹介することを目的としています。第1回では、総論として、臨床研究の概要を四つのステップに分けて提示して各ステップにおける疫学的視点の重要性を示すとともに、統計学的知識として必要な内容についても紹介しています。第2回以降もご期待ください。

臨床医のための疫学シリーズ:地域中核病院で行う臨床研究 第1回
臨床研究における疫学と統計学(疫学総論)
Clinical Research Based on Community Hospitals Lesson 1:
The Role of Epidemiology and Statistics in Clinical Research
小松裕和、鈴木越治、土居弘幸.
日本救急医学会雑誌 2009;20:288-93
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2009/4/19

オセルタミビルと異常行動に関する論文掲載のお知らせ

オセルタミビルと異常行動に関する論文が、EpidemiologyのPublish Ahead of Printに掲載されました。本論文は、オセルタミビルと異常行動に関する大規模調査を行った厚生労働省研究班の研究における、中間報告での解析の間違いを指摘したBrief reportとなっています。中間報告の結果をもとに正しい解析を行うと、オセルタミビル内服により1.57倍異常行動が多発していました。

Oseltamivir and Abnormal Behaviors: True or Not?
Yorifuji T, Suzuki E, Tsuda T.
(Epidemiology. 2009 July;20(4):in press.)
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2009/4/17

公衆衛生学的視点から見た水俣病に関する論文掲載のお知らせ

水俣病の歴史を公衆衛生学的視点より検討した論文が、Journal of Public Health Policyに掲載されました。本論文では、1956年に水俣病が公式発見され、1968年に原因工場からの排水停止・政府による公害認定がされるまでの12年の間で、いつ汚染を止めることができたのかを検討しています。それにより、今後同様な食中毒だけでなく、様々なアウトブレイクに対してどのように対処すべきかを投げかけた論文となっています。

Minamata disease: Catastrophic poisoning due to a failed public health response.
Tsuda T, Yorifuji T, Takao S, Miyai M, Babazono A.
(J Public Health Policy. 2009 Apr;30(1):54-67.)
本論文へのリンク(PubMed)

2009/4/2

GISを利用した大気汚染モデルに関する論文掲載のお知らせ

GISを利用した大気汚染モデルに関する論文が、The Science of the total environmentに掲載されました。本研究では、交通由来の大気汚染物質をGISを利用し予測しました。日本でも二酸化窒素(NO2)を、モデル化できることを示しました。

Application of land use regression to regulatory air quality data in Japan.
Kashima S, Yorifuji T, Tsuda T, Doi H.
(Sci Total Environ. 2009 Apr 1;407(8):3055-62.)
本論文へのリンク(PubMed)

2009/3/18

職場のソーシャル・ネットワークに関する論文掲載のお知らせ

職場のソーシャル・ネットワークと労働者の健康の関連を調査した論文が、Journal of Epidemiology and Community HealthにOnline Firstで掲載されました。本研究は、職場内外のソーシャル・ネットワークが、労働者の健康に及ぼす影響を同時に検証した最初の研究です。労働者の年齢層により、健康に資するソーシャル・サポート源が異なることが示唆されました。

Work-based Social Networks and Health Status among Japanese Employees.

Etsuji Suzuki, Soshi Takao, S V Subramanian, Hiroyuki Doi, Ichiro Kawachi

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2009/3/29

母乳栄養と幼児肥満に関する論文掲載のお知らせ

Acta Medica Okayamaの最新号に母乳栄養と幼児肥満に関する論文が掲載されました。本研究では限界点もありますが、母乳栄養の幼児肥満への抑制効果が示唆されました。 

Impact of Breastfeeding on Body Weight of Preschool Children in a Rural Area of Japan: Population-based Cross-sectional Study

Komatsu H, Yorifuji T, Iwase T, Sasaki A, Takao S, Doi H.

→ 本論文へのリンク(PubMed)

2009/3/18

水俣病の健康影響に関する論文掲載のお知らせ

最新号のEpidemiologyに、水俣病の健康影響に関する論文が掲載されました。本研究では、毛髪水銀濃度が50μg/gに満たない場合でも,神経学的所見(特に口囲感覚障害)の有病割合が上昇することが示唆されました。

Total Mercury Content in Hair and Neurologic Signs: Historic Data From Minamata.
Takashi Yorifuji, Toshihide Tsuda, Soshi Takao, Etsuji Suzuki, and Masazumi Harada
(Epidemiology 2009;20: 188–193)

本論文へのリンク(PubMed)

2009/3/3

睡眠介入研究に関する論文掲載のお知らせ

労働者の睡眠の質を高めるため新たに開発された、インターネット介入プログラムの効果評価研究が、最新号のJournal of Occupational Healthに掲載されました。

Evaluation of an Internet-Based Self-Help Program for Better Quality of Sleep among Japanese Workers: A Randomized Controlled Trial

Etsuji Suzuki, Masao Tsuchiya, Kumi Hirokawa, Toshiyo Taniguchi, Toshiharu Mitsuhashi, Norito Kawakami.
Journal of Occupational Health, 2008; 50:5: 387-399

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