研究業績

2020/4/27

松本尚美非常勤研究員が第14回友周会優秀研究賞を受賞しました

松本尚美非常勤研究員が令和2年3月8日に、
「母乳と食物アレルギーリスク-日本の大規模出生コホートを用いた解析-」にて
第14回岡山大学医学部小児科学教室同門会「友周会」優秀研究賞に選ばれました。

2020/4/3

【論文出版】アルコール由来の消化管発がんメカニズムにおける臓器間差

多くの消化管がんでは、飲酒との関連が示唆されています。飲酒による重要な発がんメカニズムのひとつに、アルコール代謝産物のアセトアルデヒドによるDNA損傷があります。

この度、アルコール誘発性消化管がんの発がんメカニズムの臓器間差に関する論文がCancer Researchに出版されました。これは、愛知県がんセンター研究所がん情報・対策研究分野(伊藤秀美分野長)の小栁友理子主任研究員、がん予防研究分野の松尾恵太郎分野長らとの共著論文です。本研究では、媒介分析という手法を用いて評価しました。

Koyanagi YN, Suzuki E, Imoto I, Kasugai Y, Oze I, Ugai T, Iwase M, Usui Y, Kawakatsu Y, Sawabe M, Hirayama Y, Tanaka T, Abe T, Ito S, Komori K, Hanai N, Tajika M, Shimizu Y, Niwa Y, Ito H, Matsuo K.
Across-site differences in the mechanism of alcohol-induced digestive tract carcinogenesis: an evaluation by mediation analysis.
Cancer Res. 2020;80(7):1601–1610. (doi:10.1158/0008-5472.CAN-19-2685)
本論文へのリンク

以下が、研究内容の概要です。

  • 臓器横断的な症例対照研究から、アルコール誘発性消化管がんの発がんメカニズムは臓器により差があることが明らかとなった。
  • ALDH2遺伝子の日本人の約半数が保有するrs671多型のLysアレルが、飲酒行動の抑制を介し、ほとんどの消化管がんの発がんに保護的効果をもつことが示された。
  • 今後、飲酒による発がんメカニズムのさらなる解明や、本邦における遺伝的背景を踏まえたがん予防促進への寄与が期待される。

詳しくは、愛知県がんセンターのホームページをご覧ください。

【プレスリリース・ニュースリリース】
https://www.pref.aichi.jp/cancer-center/cc/press/index.html

【研究所トップページ/新着研究トピックス】
https://www.pref.aichi.jp/cancer-center/ri/index.html

2020/4/3

「母乳栄養と食物アレルギーの疫学」掲載のお知らせ

松本 尚美先生(非常勤研究員)の単著「母乳栄養と食物アレルギーの疫学」が、
科学評論社 臨床免疫・アレルギー科 2020年4月号(Vol.73 No.4)に掲載されました。

同号での食物アレルギー研究特集にあたり、母乳栄養と食物アレルギーの関係について
論文 Breastfeeding and risk of food allergy (Allergology International Vol.69 Issue1)
からの知見を交えて報告しています。

2020/3/25

教授の頼藤が第20回小児医学川野賞(社会医学分野)を受賞しました

令和2年3月14日に、教授の頼藤が第20回小児医学川野賞(社会医学分野)を受賞しました。「疫学方法論を用いた乳幼児および小児諸疾患における環境保健学的研究」という研究テーマでの受賞となり、今までの小児医学に関する研究業績が評価されました。

新型コロナウイルス感染症が拡大している状況を受け、贈呈式・記念講演は中止となりましたが、賞状やトロフィーを下記の写真の通り無事に受け取らせて頂きました。今までご指導・ご支援頂いた全ての方に感謝申し上げます。

小児医学川野賞に関しては下記をご覧ください。
川野賞についてはコチラから

2020/1/30

インジウム曝露が呼吸器に関連した自覚症状に与える影響に関する論文出版のお知らせ

三橋助教(新医療研究開発センター所属)の論文が出版されました。

Effects of Indium Exposure on Respiratory Symptoms: A Retrospective Cohort Study in Japanese Workers Using Health Checkup Data

健康診断データを用いて、インジウムに曝露する作業者は咳などの自覚症状が出現しやすいことを明らかにしました。統計モデルとしては、PWPモデルを利用しています。

本論文へのリンク

どうぞご覧ください。

2020/1/30

救急救命科の湯本先生らとの共著論文出版のお知らせ

頼藤教授と救急救命科の湯本先生らとの共著論文が出版されました。

Yumoto T, Naito H, Yorifuji T, Tahara Y, Yonemoto N, Nonogi H, Nagao K, Ikeda T, Sato N, Tsutsui H.

Geographical Differences and the National Meeting Effect in Patients with Out-of-Hospital Cardiac Arrests: A JCS-ReSS Study Report.
本論文へのリンク

どうぞご覧ください。

2019/11/13

緊急気管挿管時の筋弛緩薬使用の有無と待機的気管切開の関連の論文出版のお知らせ

藤永潤院生(MPH2年生)の緊急気管挿管時の筋弛緩薬使用の有無と待機的気管切開の関連の論文が出版されました。

Fujinaga, J., Suzuki, E., Kuriyama, A. et al.
Urgent intubation without neuromuscular blocking agents and the risk of tracheostomy
本論文へのリンク

どうぞご覧ください。

2019/11/9

因果効果を特定の標的集団に標準化するための理論に関する論文出版のお知らせ

疫学において、ある研究から得られた結果を、関心対象とする他の標的集団に当てはめることは重要なステップです。

この度、因果効果を特定の標的集団に標準化するための理論論文が、European Journal of Epidemiologyに出版されました。

Huitfeldt A, Swanson SA, Stensrud MJ, Suzuki E.
Effect heterogeneity and variable selection for standardizing causal effects to a target population.
Eur J Epidemiol. (In press) (doi:10.1007/s10654-019-00571-w)
本論文へのリンク

本論文については、以下のウェブサイトでも紹介されています。
ウェブサイトへのリンク

どうぞご覧ください。

2019/11/13

母乳栄養と食物アレルギーの関連に関する論文出版のお知らせ

松本尚美院生(博士課程4年生)の母乳栄養と食物アレルギーの関連に関する論文が出版されました。

Matsumoto N, Yorifuji T, Nakamura K, Ikeda M, Tsukahara H, Doi H.
Breastfeeding and risk of food allergy: A nationwide birth cohort in Japan.
Allergol Int. 2019 Sep 17. pii: S1323-8930(19)30136-4. doi: 10.1016/j.alit.2019.08.007. [Epub ahead of print]

本論文へのリンク

2019/11/13

救急救命科の湯本先生らとの共著論文出版のお知らせ

救急救命科の湯本先生らと頼藤教授の共著論文が出版されました。

Yumoto T, Naito H, Yorifuji T, Aokage T, Fujisaki N, Nakao A.
Association of Japan Coma Scale score on hospital arrival with in-hospital mortality among trauma patients.
BMC Emerg Med. 2019 Nov 6;19(1):65. doi: 10.1186/s12873-019-0282-x.

本論文へのリンク

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