研究業績

2021/10/6

【寄稿】頼藤が写真集『MINAMATA』に「医学からの報告と解説」を寄稿しています

頼藤が、写真家W. ユージン・スミス、アイリーン・美緒子・スミス著の写真集『MINAMATA』に、「水俣病 医学からの報告と解説」を寄稿しています。長らく絶版となっていた作品ですが、映画の公開に合わせ、新刊となり蘇りました。水俣病を描写した貴重な写真集だと思われます。良かったら、ご一読ください。

また、W. ユージン・スミス、アイリーン・美緒子・スミスを描いた映画「Minamata」も現在公開されており、写真集に出てくるシーンが描かれています。写真集と一緒に、水俣病の存在を知ってもらえたらと思います。

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2021/7/3

【論文出版】肉腫肺転移患者における術前予後予測スコアリング

肉腫肺転移患者における術前予後予測スコアリングについて、Annals of Surgical Oncologyに論文が出版されました。

本論文では、過去10年間の肉腫肺転移に対する肺切除症例から術前予後因子を分析し、簡便な予後予測を可能とするSarcoma Lung Metastasis Scoreを示しました。

Yamamoto H, Yamamoto H, Soh J, Suzuki E, Namba K, Suzawa K, Miyoshi K, Otani S, Okazaki M, Sugimoto S, Yamane M, Yorifuji T, Takahashi K, Toyooka S.
A simple prognostic benefit scoring system for sarcoma patients with pulmonary metastases: Sarcoma Lung Metastasis Score.
Ann Surg Oncol. 2021;28(7):3884–3890. (doi: 10.1245/s10434-020-09272-1)
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2021/10/27

【論文出版】岡山における新型コロナウィルスの流行と自損行為による救急出動の関連について

岡山における新型コロナウィルスの流行と自損行為による救急出動の関連について評価した原著論文がJournal of Epidemiology誌に掲載されました。
岡山における2018-2020年の救急出動記録を用いて、新型コロナウィルスの流行と自損行為の関連について評価したところ、2020年の救急出動数は過去2年間に比べて減少していましたが、自損行為に関連する救急出動数と割合は増加していました。また、この増加は25-49歳の方と女性の間で顕著でした。

Habu H, Takao S, Fujimoto R, Naito H, Nakao A, Yorifuji T. Emergency dispatches for suicide attempts during the COVID-19 outbreak in Okayama, Japan: A descriptive epidemiological study. J Epidemiol. 2021 Jun 26. doi: 10.2188/jea.JE20210066. Epub ahead of print. PMID: 34176855.

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2021/6/24

【学会発表】Marginal sufficient component cause modelに関して(@54th Annual Meeting of the Society for Epidemiologic Research)

2021年6月22~25日に、54th Annual Meeting of the Society for Epidemiologic Researchがオンラインで開催されています。
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「Analytic methods for reducing bias in observational data」セッションにおいて、以下の口頭発表を行いました。


Suzuki E, Yamamoto E.
Marginal sufficient component cause model: an emerging causal model with authenticity?
プログラムへのリンク


Marginal sufficient component cause modelは、新たな因果モデルとして、以下の論文で、最近提唱されたものです。


Lin SH, Huang YT, Yang HI.
On identification of agonistic interaction: Hepatitis B and C interaction on hepatocellular carcinoma.
Statistics in Medicine 2019; 38: 2467-2476.

Lin JH, Lin KI, Lee WC, Lin SH.
Stochastic approach for mechanistic interaction under longitudinal studies with noninformative right censoring.
Statistics in Medicine 2020; 39: 114-128.

Huang YT, Tai AS, Chou MY, Lin GX, Lin SH.
Six-way decomposition of causal effects: Unifying mediation and mechanistic interaction.
Statistics in Medicine 2020; 39: 4051-4068.

Tai A-S, Huang Y-T, Lee W-C, Lin S-H.
Conceptualization of agonistic interaction in a marginal sufficient component cause model: an alternative interpretation for subadditive interaction.
Journal of the Chinese Statistical Association 2020; 58(3): 168-198.


本発表では、この新たな因果モデルについて考察し、結論として、従来のSufficient component cause modelが有用であることを論じています。


詳細については、以下の論文がEPIDEMIOLOGYに出版される予定です。


Suzuki E, Yamamoto E.
Marginal sufficient component cause model: an emerging causal model with merits?
Epidemiology. (In press)

2021/6/19

【論文出版】データサイエンスにおける人工知能(AI)と疫学の位置付け

データサイエンスにおける人工知能(AI)と疫学の位置付けについて、岡山医学会雑誌に論文が出版されました。


頼藤貴志,鈴木越治.
データサイエンスにおける人工知能(AI)と疫学の位置付け―予測と因果推論の違い―.
[Artificial intelligence and epidemiology in data science: prediction and causal inference].
岡山医学会雑誌.2021;133(4):55–57. (doi: 10.4044/joma.133.55)
本論文へのリンク


2020年4月に、岡山大学グローバル最先端異分野融合研究機構にサイバーフィジカル情報応用研究コア(Cypher:cyber-physical engineering informatics research core)が設立されました。


本論文は、そのことを踏まえて岡山医学会雑誌で組まれている特集「人工知能(AI)を活用した医療の展開」の一つです。

2021/6/6

藤本竜平院生が、第116回・第118回日本循環器学会 中国・四国合同地方会で若手研究者奨励賞を受賞しました

2021年6月にオンラインで開催された第116回・第118回日本循環器学会 中国・四国合同地方会において、藤本竜平院生らの演題が若手研究者奨励賞(YIA)に選ばれました。

藤本竜平,鈴木越治,中村一文,頼藤貴志,伊藤浩.
高齢者における夏季の時間別気温変動と虚血性心疾患による救急搬送との関連.
第116回・第118回日本循環器学会 中国・四国合同地方会,2021年6月5–6日.
Program book P. 30 (Y08)

暑熱曝露は心血管疾患発症のリスク因子とされており、虚血性心疾患発症にも影響するとされます。

本研究は、高齢者における高気温と虚血性心疾患発症との時間層別の関連を評価しました。岡山市における夏季(6-8月)に救急搬送された65歳以上の高齢虚血性心疾患を対象としたケースクロスオーバー研究による条件付きロジスティック回帰分析を行いました。

気温30度以上の場合に疾患発症のオッズ比上昇を認め、男性でその影響がより強かったです。さらに同気温における疾患発症前の時間間隔毎の解析では覚知48から71時間前にオッズ比 1.16 (95%信頼区間: 1.03, 1.30)と上昇を認めました。

地球温暖化により日本でも極端な猛暑日が増加しています。本研究を通して、高齢者が暑さに晒された2-3日後の虚血性心疾患遅延発症リスクの認識は、循環器救急体制、高齢者への暑さに対する予防啓発(真夏日における室内温度の適正化や不要な外出の制限など)に重要と考えられます。

気温などの環境因子は内因性疾患に多面的な影響を及ぼし、その関連性は一定ではありません。今後も変化し続ける環境因子が疾病に及ぼす影響について引き続き研究を進めていく必要があります。

2021/10/27

岡山県クラスター対策班(OCIT)が、岡山大学SDGs推進表彰(President Award)優秀賞を受賞しました

2021年3月10日、岡山県クラスター対策班(OCIT)が、岡山大学SDGs推進表彰(President Award)優秀賞を受賞しました。岡山県クラスター対策班(OCIT)とは、医療機関や福祉施設において集団発生した場合などに、速やかに感染拡大防止対策を講じられるよう、編成されたチームです。また、事業所等への感染予防研修も実施しています。
今後の県内での新型コロナウイルス感染症の発生予防・クラスター対策・医療機関逼迫防止を目指すとともに、将来起こりうる新興感染症対策への県内での横のネットワーク設立を目指す取り組みが評価を受けました。



岡山県クラスター対策班について(OCIT)はこちら

表彰式についてはこちら

2021/3/22

【論文出版】幼少期テレビ視聴とその後の視力低下に関する原著論文

岡山大学病院眼科の松尾先生との共著論文が出版されました。21世紀出生児縦断調査(2001年出生児)を活用した研究で、1.5歳と2.5歳時に主な遊びがテレビ視聴である子供はその後の小学生時に視力低下をきたす頻度が高く、2.5歳時のテレビ視聴時間が長いほど視力低下の頻度が高いという結果でした。3.5歳以降のテレビ視聴時間との関連ははっきりせず、3歳までのテレビ視聴の重要性が示唆されます。

Matsuo T, Yorifuji T.
Television-watching in the early years of life and the association with parents’ concerns about decreased visual acuity in their elementary school-aged child: results of a nationwide population-based longitudinal survey of Japan
Jpn J Ophthalmol. 2021 Mar 16. doi: 10.1007/s10384-021-00831-x. Online ahead of print.
本論文へのリンク

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2021/2/20

【論文出版】脳神経外科の村井先生らとの共著論文出版のお知らせ

岡山県の中核施設による多施設共同の悉皆調査を行い、脳脊髄動静脈シャント疾患の罹患率とその推移を検討した論文がStrokeに出版されました。

10年間で393例が集積され、硬膜動静脈瘻の罹患率が脳動静脈奇形の罹患率よりも多いこと、脳脊髄動静脈シャント疾患の罹患率が増加していることを示しました。

Murai S, Hiramatsu M, Suzuki E, Ishibashi R, Takai H, Miyazaki Y, Takasugi Y, Yamaoka Y, Nishi K, Takahashi Y, Haruma J, Hishikawa T, Yasuhara T, Chin M, Matsubara S, Uno M, Tokunaga K, Sugiu K, Date I.
Trends in incidence of intracranial and spinal arteriovenous shunts: hospital-based surveillance in Okayama, Japan.
Stroke. (In press). (doi: 10.1161/STROKEAHA.120.032052)
本論文へのリンク

2021/2/18

藤永潤先生が、第48回日本集中治療医学会学術集会で優秀演題賞を受賞しました

2021年2月にウェブ開催された第48回日本集中治療医学会学術集会において、客員研究員である藤永潤先生らの演題が優秀演題賞に選ばれました。

藤永潤,鈴木越治,入江洋正,小野寺睦雄.
重症患者のBody Mass Indexと人工呼吸器依存の関係―JIPADデータを用いたコホート研究.
第48回日本集中治療医学会学術集会,神戸(ウェブ開催),2021年2月12–14日.口頭発表.

優秀演題賞:第48回日本集中治療医学会学術集会 (jsicm.org)

BMIは様々な健康アウトカムと関連し、重症患者においても重要な指標となります。低体重は重症患者における死亡率や転帰不良との関連が、肥満は人工呼吸期間、入院期間の長期化が報告されています。しかし、肥満は重症患者において死亡率が低いとも報告され、重症患者の経過に与える影響は一定しません。

本研究では、日本集中治療医学会の全国的なデータベースを用いて、重症患者における集中治療室(ICU)入室時のBMIと退室時の人工呼吸器依存状態の関係を評価しました。

レベル1を患者、レベル2をICUとするtwo-level logistic regression analysisを行い、Markov chain Monte Carlo法を用いて、人工呼吸器依存オッズ比を計算しました。

その結果、BMIが18.5未満の人工呼吸器を使用した重症患者では、BMIが18.5~23の患者と比較し、ICU退室時に人工呼吸器依存状態となる可能性が高まることがわかりました(調整済みオッズ比 1.46 (95%信用区間: 1.18–1.79))。ICUでの死亡、院内死亡、入院中の気管切開も、BMIが18.5未満の患者で増加が見られました。また、median odds ratioは1.64 (95%信用区間: 1.37–2.02) であり、ICU間でばらつきが大きいことが示されました。

今回の結果には、フレイルや低栄養状態による影響が考えられます。そのため、今後はこれらに関する指標も含まれたデータベースでの研究が望まれます。

なお、本研究に関する論文は、Respiratory Careに出版される予定です。

Fujinaga J, Suzuki E, Irie H, Onodera M.
Body mass index and ventilator dependence in critically ill patients in Japan: a cohort study using a nationwide database.
Respir Care. (In press). (doi: 10.4187/respcare.08660)

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