研究業績

2022/3/30

【論文出版】JPHC Studyを用いた大気汚染の長期曝露による研究

国立がん研究センターの澤田先生らとの共著論文で、JPHC Studyを用いた大気汚染の長期曝露を評価した論文が出版されました。

Sawada N, Nakaya T, Kashima S, Yorifuji T, Hanibuchi T, Charvat H, Yamaji T, Iwasaki M, Inoue M, Iso H, Tsugane S.
Long-term exposure to fine particle matter and all-cause mortality and cause-specific mortality in Japan: the JPHC Study
BMC Public Health. 2022 Mar 8;22(1):466. doi: 10.1186/s12889-022-12829-2.

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2022/3/15

【論文出版】反事実モデルにおける交絡の一般的な説明とは?

因果推論は、医学における重要な課題です。

その際にしばしば直面するのは、交絡の問題です。

2020年に、オランダのマーストリヒト大学の研究者が、交絡に関する教育的論文をJournal of Clinical Epidemiologyに発表しました。

Bours MJL.
A nontechnical explanation of the counterfactual definition of confounding.
J Clin Epidemiol 2020;121:91-100. doi:10.1016/j.jclinepi.2020.01.021.
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この度、上記の論文を批判的に吟味したレターが、Journal of Clinical Epidemiologyに出版されました。

Suzuki E, Yamamoto M, Yamamoto E.
A general explanation of the counterfactual definition of confounding,
J Clin Epidemiol 2022: (In press). doi:10.1016/j.jclinepi.2022.02.002
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本レターでは、Bours (2020) を三つの観点から吟味しています。

  • 標的集団(target population)の重要性
  • 交絡の観念の重要性
  • Bours (2020) のアプローチの前提となっている強い仮定

これらの詳細は、2022年にJournal of Epidemiologyに出版された、以下の論文の理論的知見をもとに展開しています。

Suzuki E, Yamamoto M, Yamamoto E.
Exchangeability of measures of association before and after exposure status is flipped: its relationship with confounding in the counterfactual model.
J Epidemiol 2022: (In press). doi:10.2188/jea.JE20210352.
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上記の論文については、以前、当HPでも紹介しております。
紹介ページへのリンク

これらの研究によって、交絡の理解が深まることを期待します。

2022/2/19

【論文出版】救命救急科の田邉綾先生らとの共著論文出版のお知らせ

救命救急科の田邉綾先生らとの共著論文が出版されました。

Tanabe R, Hongo T, Mandai Y, Inaba M, Yorifuji T, Nakao A, Elmer J, Naito H.
Emotional Work Stress Reactions of Emergency Medical Technicians Involved in Transporting Out-of-Hospital Cardiac Arrest Patients with “Do Not Attempt Resuscitation” Orders
Resuscitation. 2022 Feb 7;S0300-9572(22)00030-2. doi: 10.1016/j.resuscitation.2022.01.028. Online ahead of print.

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2022/2/4

【論文出版】COVID-19のパンデミック感染状況下における東京五輪のCOVID-19の感染者数に対する影響について

東京五輪 (Tokyo 2020 Olympic and Paralympic Games ) のCOVID-19の感染者数に対する因果効果をSynthetic Control Methodの解析手法を用いて評価しました。結果は東京五輪でCOVID-19感染者数がおそらく幾分か増えたと推測されました。感染症パンデミック状況下におけるビッグイベントの影響を考慮し、政策決定などに活かされることを期待します。



Norio Yamamoto, Toshiharu Mitsuhashi, Yuuki Tsuchihashi, Takashi Yorifuji

The Causal Effect of the Tokyo 2020 Olympic and Paralympic Games on the Number of COVID-19 Cases under COVID-19 Pandemic: An Ecological Study Using the Synthetic Control Method

J. Pers. Med. 2022, 12(2), 209; https://doi.org/10.3390/jpm12020209


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2022/1/29

【論文出版】反事実モデルにおける交絡に関して

因果推論は、医学における重要な課題です。

その際にしばしば直面するのは、交絡の問題です。

この度、曝露と非曝露を入れ替えた場合に関連指標の値が変わるか否かに基づくアプローチが、反事実モデルにおける交絡とどのような関係にあるかを論じた原著論文が、Journal of Epidemiologyに出版されました。

Suzuki E, Yamamoto M, Yamamoto E.
Exchangeability of measures of association before and after exposure status is flipped: its relationship with confounding in the counterfactual model.
J Epidemiol. 2022 (In press). (doi: 10.2188/jea.JE20210352)
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本論文の要旨は以下の通りです。

  • 対象集団で曝露と非曝露を入れ替えた場合に、関連指標の値が変わらないことがある。
  • 一般的に、曝露と非曝露を入れ替えた場合に関連指標の値が変わるときには、「分布交絡(confounding in distribution)」が常に存在する。
  • 一般的に、曝露と非曝露を入れ替えた場合に関連指標の値が変わるときには、「指標交絡(confounding in measure)」が存在するか否かは言えない。
  • 曝露と非曝露を入れ替えた場合に関連指標の値が変わらないとしても、分布交絡と指標交絡はいずれも存在し得る。
  • 本質的に、関連指標の値が変わるか否かに基づくアプローチは、交絡の定義を与えるものではない。

これらの知見は、交絡の観念を区別することの重要性を強調しています。

本研究によって、交絡の理解が深まることを期待します。

2022/1/29

【論文出版】脊髄動静脈シャントの罹患率と臨床的特徴

岡山県の中核施設による多施設共同の悉皆調査を行い、脊髄動静脈シャントの罹患率と臨床的特徴を検討した論文がJournal of Neurosurgery. Spineに出版されました。

Hiramatsu M, Ishibashi R, Suzuki E, Miyazaki Y, Murai S, Takai H, Takasugi Y, Yamaoka Y, Nishi K, Takahashi Y, Haruma J, Hishikawa T, Yasuhara T, Chin M, Matsubara S, Uno M, Tokunaga K, Sugiu K, Date I.
Incidence and clinical characteristics of spinal arteriovenous shunts: hospital-based surveillance in Okayama, Japan.
J Neurosurg Spine. (In press) (doi: 10.3171/2021.7.SPINE21233)
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2022/1/22

救命救急科の小原先生(写真左)が岡山県医師会学術奨励賞を受賞しました

救命救急科の小原先生(写真左)が岡山県医師会学術奨励賞を受賞しました
Int J Environ Res Public Health.に掲載された共著論文「Short or Irregular Sleep Duration in Early Childhood Increases Risk of Injury for Primary School-Age Children: A Nationwide Longitudinal Birth Cohort in Japan」が評価され、受賞されています。
おめでとうございます。

→受賞講演の情報へのリンク
→受賞論文に関する情報へのリンク

2022/1/31

【論文出版】新型コロナワクチンの重症化予防効果に関する研究

岡山市の新型コロナウイルス感染症患者における、ワクチンの重症肺炎、肺炎の予防効果に関する研究です。この研究では、重症肺炎は酸素投与を要する肺炎(中等症Ⅱ以上)、肺炎は画像で診断された症例と定義しています。期間は2021年7月~9月(第5波)、対象者は20歳以上の2692人、交絡因子として、年齢、性別、喫煙歴、高血圧、糖尿病、心疾患、呼吸器疾患、肥満を調整しています。ワクチン未接種者と比較し、ワクチン2回接種者のリスク比(95%信頼区間)は、重症肺炎で0.25 (0.09-0.67)、肺炎で0.25 (0.13-0.50)でした。この結果から、ワクチン接種により重症肺炎を75%減らす効果があったと推定されます[(1-リスク比)×100(%)]。

Matsuo R, Matsumoto N, Kadowaki T, Mitsuhashi T, Takao S, Yorifuji T.
Effect of mRNA vaccines in preventing COVID-19 severe pneumonia among COVID-19 patients in Japan.
J Epidemiol. 2022 Jan 8. doi: 10.2188/jea.JE20210487. Online ahead of print.

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レター概要

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2021/12/29

【論文出版】高齢者大腿骨遠位部骨折手術患者における早期手術と術後成績の関連についての原著論文

9678人の高齢者を対象に、入院後2日以内手術群を早期手術、3日以降を晩期手術の2群に分けて、手術時期と術後成績の関連をpropensity score matchingの解析手法を用いて評価しました。結果は入院後30日死亡では2群間に差はありませんでした。一方で早期手術群が晩期手術群に比べて、術後合併症が少なく、入院期間が短く、入院費用が少なかったです。今回の結果から、高齢者大腿骨遠位部骨折においても、高齢者大腿骨近位部骨折と同様に、早期手術が良好な術後成績に関連していることが分かりました。今回の研究は、東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻臨床疫学・経済学の康永教授のご指導の下、DPCデータベースを活用した研究になります。

Yamamoto N, Ohbe H, Tomita Y, Yorifuji T, Nakajima M, Sasabuchi Y, Miyamoto Y, Matsui H, Noda T, Yasunaga H. Associations between Early Surgery and Postoperative Outcomes in Elderly Patients with Distal Femur Fracture: A Retrospective Cohort Study. J Clin Med. 2021 Dec 11;10(24):5800. doi: 10.3390/jcm10245800.

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2021/11/29

【論文出版】幼児期から思春期までの日本の子供達のBMIと身長の推移に関する原著論文

21世紀出生児縦断調査(2001年出生児)を活用した研究で、15歳時点の体格ごとに、1.5歳から15歳までの子供達のBMI-z値と身長の推移を、混合効果モデルを用いて描出しました。15歳時肥満群の子供達は、アディポジティーリバウンドが早く起こり、小児期を通してBMI z値が高く、思春期により傾斜が大きくなっていました。身長発育速度がピークとなる年齢(APHV)は、15歳時肥満/過体重群で、正常体重群よりも早くなり、低体重群で遅くなりました。こうした身長増加の軌跡の違いが、肥満/過体重群のBMI z値の思春期の増大に寄与した可能性があります。

Matsumoto N, Kubo T, Nakamura K, Mitsuhashi T, Takeuchi A, Tsukahara H, Yorifuji T. Trajectory of body mass index and height changes from childhood to adolescence: a nationwide birth cohort in Japan. Sci Rep. 2021 Nov 26;11(1):23004. doi: 10.1038/s41598-021-02464-z. PMID: 34837002.

本論文へのリンク

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