研究業績

2022/9/5

【論文出版】武田/モデルナ社ワクチン(COVID-19 ワクチンモデルナ)3回目接種後の発熱と抗体価上昇の関連

岡山大学拠点接種で武田/モデルナ社ワクチン(COVID-19 ワクチンモデルナ)3回目接種を受けた志願者49名を対象に、ワクチン接種後の発熱の有無と抗体価上昇の関連を、混合効果モデルとロバストな誤差分散を伴うポアソン回帰モデルを用いて検討した研究が出版されました。接種後1週間の抗体価上昇は接種後発熱群で早くなっていましたが、接種1か月後の抗体価は接種後発熱群と非発熱群で有意差が無く、ワクチン接種後の発熱の有無は臨床的に大きな意味を持たない可能性があると示唆されました。

Matsumoto N, Kadowaki T, Matsuo R, Sasaki A, Miyaji C, Higuchi C, Nakayama M, Sakurada Y, Hagiya H, Takao S, Otsuka F, Yorifuji T.
Association between fever and antibody titer trends after a third dose of the mRNA-1273 vaccine.
J Epidemiol. 2022 Aug 27. doi: 10.2188/jea.JE20220210. Online ahead of print.
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2022/8/30

【論文出版】大腿骨転子部骨折に対する観血的骨接合後のレントゲン画像所見と固定破綻との関連:システマティックレビューとメタアナリシス

大腿骨転子部骨折に対する観血的骨接合後のレントゲン画像所見と固定破綻との関連
に関するシステマティックレビューとメタアナリシスが出版されました。観血的骨
接合後のレントゲン画像所見を予後因子とした研究です。先行研究で指摘されている
5つの因子を検討しました。結果はmoderate evidenceの関連があるのは骨折部の前内
側部の整復状態だけでした。その他、これまでconsensusとして認知されていた因子
のエビデンスの確からしさはlowまたはvery lowでした。

Yamamoto N, Tsujimoto Y, Yokoo S, Demiya K, Inoue M, Noda T, Ozaki T,
Yorifuji T.
Association between Immediate Postoperative Radiographic Findings and Failed
Internal Fixation for Trochanteric Fractures: Systematic Review and
Meta-Analysis.
J Clin Med. 2022 Aug 19;11(16):4879. doi: 10.3390/jcm11164879.
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2022/12/1

【論文出版】岡山県内における新型コロナウイルス感染症クラスターの発生時期別特徴について

岡山県内で第3波~第5波の時期に発生した医療機関と高齢者施設のクラスターを対象に、公表データに基づき発生時期による特徴を比較検討しました。また、第4波にクラスター発生した医療機関の事例について、陽性者の属性や感染動向の特徴を評価しました。
第4波では、患者または利用者発端のクラスターが多く、医療機関においては収束期間の長期化と、職員に比し患者の陽性者数が多い傾向にありました。第5波では、ワクチン接種の普及に伴い全体のクラスター発生数が減少しました。
 
門脇知花,入江佐織,髙橋友香里,薬師寺泰匡,高尾総司,賴藤貴志
岡山県内における新型コロナウイルス感染症クラスターの発生時期別特徴について

岡山医学会雑誌. 134巻(2022)2号

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2022/8/9

【特集出版】新型コロナウイルスワクチン副反応調査の報告

岡山県内の協力医療機関の医療従事者を対象としたファイザー社BNT162b2と、岡山大学教職員を対象としたモデルナ社mRNA-1273初回接種後副反応調査のまとめが、岡山医学会雑誌の特集に掲載されました。

松本 尚美, 樋口 千草, 三橋 利晴, 萩谷 英大, 高尾 総司, 頼藤 貴志
新型コロナウイルスワクチン副反応調査の報告
岡山医学会雑誌. 134巻(2022)1号


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2022/7/21

【論文出版】カシリビマブ/イムデビマブ投与時期とCOVID-19重症化との関連

新型コロナウイルス感染症デルタ株の優勢時期において、岡山県内で中和抗体薬であるカシリビマブ/イムデビマブ(販売名:ロナプリーブ)投与を受けた342 例を対象に、カシリビマブ/イムデビマブの投与時期とCOVID-19重症化との関連を検討しました。COVID-19が重症化する症例の割合は、症状発現から日ごとに増加し、発症5日目から急増しました。早期投与(0~4日目)により、重症化への移行リスクは低下しました。中和抗体薬を臨床経過の早期に使用することの効果が実証されました。

Tomoka Kadowaki, Sato Imajou, Naomi Matsumoto, Soshi Takao, Takashi Yorifuji.
Timing of REGEN-COV administration and progression to severe COVID-19.
J Infect Chemother. 2022 Jul 8;S1341-321X(22)00198-2. doi: 10.1016/j.jiac.2022.07.002. Online ahead of print.

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2022/5/21

【論文出版】岡山医療センター竹内先生らとの新生児敗血症と川崎病の関連に関する報告

岡山医療センター新生児科の竹内先生らとの共著論文で、新生児敗血症と川崎病の関連に関して検証した報告がEuropean Journal of Pediatricsに出版されました。

Takeuchi A, Sugino N, Namba T, Tamai K, Nakamura K, Nakamura M, Kageyama M, Yorifuji T, Bonno M.
Neonatal sepsis and Kawasaki disease.
Eur J Pediatr. 2022 May 16;. doi: 10.1007/s00431-022-04501-z. Online ahead of print.

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2022/4/22

【論文出版】耳鼻咽喉・頭頚部外科学の前田幸英先生らとのオージオグラムの特徴と、静的姿勢バランスの関係に関する研究

感音性難聴(SNHL)が患者の姿勢バランスにどのような影響を与えるかを理解することは、姿勢バランスが転倒のリスクを予測する上で重要です。感音難聴・めまい患者の姿勢バランスが、加齢に伴う中高周波の聴力レベルと関連している可能性があることを示唆した論文になります。

Maeda Y, Takao S, Abe-Fujisawa I, Kariya S, Ando M.
Static posturographic balance in neurotologic patients may be associated with middle-high-frequency hearing levels during ageing process.
Acta Otolaryngol. 2022 Mar 15:1-5. doi: 10.1080/00016489.2022.2047222. Online ahead of print.

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2022/4/22

【論文出版】耳鼻咽喉・頭頚部外科学の前田幸英先生らとの自発眼振検査及びvideo Head Impulse Test(vHIT)による前庭機能評価に関する研究

近年、vHITにより軽量ゴーグルとノートPCで前庭機能が評価できるようになりました。CCDカメラ下の眼振が観察された場合、vHITの評価により40-50%の症例で前庭機能障害が確認できること、眼振が観察されない場合、vHITは90%以上の症例で陰性所見になること、65歳以上の高齢者では眼振とvHITの間で不一致が生じやすいことを示した論文になります。

Maeda Y, Takao S, Abe-Fujisawa I, Kariya S, Ando M
Relationship between spontaneous nystagmus and video Head Impulse Test findings among patients with chronic neurotologic conditions.
J Clin Neuroscri. 2022 Mar 15; 99: 244-247. doi: 10.1016/j.jocn.2022.03.018. Online ahead of print.


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2022/4/18

【論文出版】じん肺に合併する悪性新生物についての研究

けい肺、石綿肺は肺癌の合併のリスクが高いことは知られていますが、それ以外の悪性新生物については石綿肺への中皮腫の合併以外明確な結論は得られていません。1991年から2017年の間に地域の中小病院を受診された170名のじん肺の患者さんを対象に、悪性新生物の罹患率と標準化罹患比(SIR)を計算し、肺癌((SIR: 10.86, 95%信頼区間 [CI]: 7.15–16.49)に加えて胃癌(SIR: 2.55, 95% CI: 1.22–5.35)、食道がん(SIR: 5.78, 95% CI: 1.86–17.92)のSIRが高いことを示しました。

Tatsuya Michibata, Takashi Yorifuji.
Standardized incidence ratios of malignant neoplasms among patients with pneumoconiosis.
Occup Med (Lond). 2022 Mar 31.
DOI: 10.1093/occmed/kqac011 PMID: 35358323

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2022/4/22

【論文出版】耳鼻咽喉・頭頸部外科学の浦口健介先生らとの頭頸部癌におけるカンジダ血症のリスクファクターに関する研究

頭頸部癌におけるカンジダ血症について細菌血症と比較した論文を発表しました。カンジダ血症のリスクファクターは多数ありますが、Maliganant woundがリスクファクターになり得ることを報告した初の論文になります。

Uraguchi K, Makino T, Kariya S, Noda Y, Marunaka H, Doi A, Kozakura K, Takao S, Ando M.
Candidemia in patients with head and neck cancer: mortality and a novel risk factor.
Support Care Cancer. 2022 Apr 6. doi: 10.1007/s00520-022-07010-9. Online ahead of print.

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